ペロブスカイト太陽電池とは
ペロブスカイト太陽電池とは、「ペロブスカイト」という鉱物の結晶構造を利用した太陽電池です。軽くて柔軟な太陽電池が作れたり、製造コストを抑えられたり、低照度化の環境においても発電効率を維持できることが特徴とされ、次世代の太陽電池として注目されております。
倉元製作所は関連するコンソーシアムと連携の上、事業化へ向けて取り組んでおります。
従来のシリコン太陽電池と何が違う?
既存のシリコン太陽電池は…
●折り曲げ不可
●重い(62.5g/w)
●高コスト(シリコン)
●高照度必要
設置場所が限定される!
次世代のペロブスカイト太陽電池は!
★曲がる
★軽い/薄い(2.5g/w,1mm)
★低コスト(シリコンの10分の1)
★低照度でも発電
★主な構成材料が安価、しかも国内で賄える
幅広い実装が可能!
当社のコンソーシアム 量産に向けて
装置メーカー・材料メーカーとのタイアップ
により、
材料成膜、材料塗布、パターニング、封止の生産技術を確立。
2030年までに1GW/年量産の体制を目指します。
社会実装に向けて業界、自治体と幅広く連携致します。
宮坂力教授は、1976年3月に早稲田大学理工学部応用化学科を卒業後、東京大学大学院工学系研究科工業化学修士課程を経て、同大学院の合成化学博士課程へ進み、1980年からカナダにてケベック大学大学院生物物理学科客員研究員として勤務されました。
大学院では光電気化学を専門に研究され、特に色素増感半導体の研究に注力され、1981年3月に東京大学大学院工学系研究科合成化学博士課程を修了された後、同年4月に富士写真フイルムに入社。同社の足柄研究所研究員として勤務時にはインスタントカメラ用フォトラマフィルムの高感度フィルムの開発やリチウム二次電池の開発などを手掛けられました。
2001年には桐蔭横浜大学大学院工学研究科教授に就任され、2004年には中田宏横浜市長(当時)のベンチャー企業創業政策推進に呼応し、太陽電池研究のためにペクセル・テクノロジーズを設立。同年、横浜市ベンチャービジネスプランコンテストにおいて「アカデミー賞」を受賞。
2008年にペロブスカイト太陽電池の全固体型素子を学会発表、2009年にはペロブスカイト太陽電池の最初の論文を発表されました。
軽く、柔軟で折り曲げられ、どこでも設置でき、発電効率も非常に高いペロブスカイト太陽電池は、宮坂力教授が発明され、ノーベル賞の有力候補とされております。
将来は宇宙環境での利用も視野にした高効率・低コスト・軽量薄膜のペロブスカイト太陽電池を目指しておられます。